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共同通信
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静岡県熱海市の斉藤栄市長は29日、市役所で定例記者会見を開き、2021年7月に同市伊豆山を襲った大規模土石流について「被災された方が一日も早く伊豆山に戻れるよう復旧復興に当たっていく」と述べた。市は今年9月1日に警戒区域の指定を解除する方針だが、実際に帰還できるのは避難者全体の約2割にとどまる見通しだ。
災害関連死を含め計28人が命を落とした大規模土石流は7月3日で発生から2年となる。
起点となった土地で違法な盛り土造成を繰り返したとされる旧所有者に措置命令を出さなかった県市の対応を県の第三者委員会は「失敗」と総括。一部の犠牲者遺族は昨年8月、斉藤市長を告訴・告発した。