潜水艇の一部引き揚げ

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共同通信
引き揚げられた潜水艇「タイタン」の艇体の一部=28日、カナダ東部ニューファンドランド島セントジョンズ(ポール・ダリー、カナディアン・プレス、AP=共同)

 【ニューヨーク共同】1912年に沈没した英豪華客船タイタニック号の残骸を見るツアー中に水圧でつぶされたとみられる潜水艇「タイタン」の艇体の一部が28日、カナダ東部ニューファンドランド島セントジョンズの港に引き揚げられた。

 カナダメディアによると、タイタンの先端部分や胴体の一部が引き揚げられた。米沿岸警備隊やカナダ警察当局などが事故原因の究明に当たる。専門家は、タイタンの残骸を組み合わせて事故につながった破損箇所を調べる可能性を指摘した。

 タイタンは18日の潜水後、行方不明となった。22日に海底で破片が見つかり、乗っていた5人全員が死亡したとみられている。タイタンの設計や強度に問題があったとの見方も出ている。

 ツアーは米オーシャン・ゲート社が企画。ラッシュ最高経営責任者(CEO)がタイタンの操縦士を務めていた。