NY市、29日から大気汚染悪化の恐れ
カナダ山火事のばい煙、再び流入
ニューヨーク市内の大気汚染が29日にかけて悪化する恐れがある。市保健局は健康被害が懸念されるとして、注意を呼びかけている。
原因はカナダで発生している山火事によるばい煙。現在イリノイ州シカゴ市など中西部を覆っているが、これが東部に再び流入すると予想されている。市保健局によると28日の大気質指数(AQI)は51〜100の「中程度」。29日には悪化する見込みだ。今月7日のようにAQIが300を超え、空がオレンジ色になるほど深刻かは不明。
同局は101を超えた場合、若年者、高齢者、循環器系および呼吸器系の既往症がある市民は注意が必要と強調。屋外での活動を制限し、屋外ではN95などの高品質のマスクを着用するよう勧めている。さらに、呼吸困難に陥った場合は、すぐに医療機関の受診が必要だと警告。150を超えた場合は、全てのニューヨーカーがこうした行動を取るべきだとしている。N95マスクは消防署やニューヨーク市警の分署で無料配布中だ。今のうちに入手しておこう。
カナダの山火事は収束の兆しを見せていない。カナダの森林火災センターによると、今年に入ってすでに2万9000平方マイルの森林が焼失。現在490カ所で山火事が発生しており、そのうち255カ所は制御不可能な状態だという。(28日、amニューヨーク)
→ 最新のニュース一覧はこちら←