知床観光船事故で聴取会開催へ

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共同通信

 北海道・知床半島沖の観光船「KAZU 1(カズワン)」沈没事故で、運輸安全委員会は29日、関係者や有識者からの意見聴取会を7月26日に開くと明らかにした。聴取会は過去に8度しか例がなく、安全委は今回の事故を「特に重要な事案」と捉え、重大性を考慮して船舶で初となる9回目の開催を決めた。資料となる調査報告書案では関係者らの証言で運航会社の脆弱な態勢が浮き彫りになった。安全委は聴取会の議論を経て最終報告を取りまとめる。

 聴取会は旅客を扱う航空・鉄道・船舶事故のうち一般的に関心が高いものが対象。1974年に安全委の前身組織が発足以降、日航ジャンボ機墜落事故などで計8回開かれた。