全公立校で呼吸法の指導を義務化
「健康オタク」のアダムズ市長
ニューヨーク市のアダムズ市長は27日、幼稚園から12年生までの子どもに対し、毎日2~5分間の呼吸法指導を、市内全公立校に義務づけると発表した。瞑想の推奨者であり、自らもヨガを実践するアダムズ氏は、市の公立校で「肉を食べない金曜」の開始や、市立医療機関「ヘルス+ホスピタル・システム」の全11施設で植物由来の食事提供を展開させるなど、健康オタクぶりを発揮している。
今年初めに発表された市教育局(DOE)のヨガ&マインドフルネス教師準備プログラムに基づき行われる。既存のヨガプログラムに組み込まれるため、各校に追加の直接経費は発生しない。必要条件として組み込まれるものの、生徒は参加を強制されないという。
DOEのバンクス局長は、朝の始業前やアドバイザリーの時間、体育の授業中など、余分な時間を設けるかどうかは各校の校長や管理者の判断に任せるとした。識字率向上プログラムにも呼吸法を取り入れる計画で、教師たちは夏の間に訓練を受ける。
アダムズ氏は「呼吸は神経系を落ち着かせ、自らの内面に焦点を合わせ、バランス感覚と集中力を取り戻すのに役立つ」と強調。「心の健康と幸福を向上させることが証明されている、有益で低コストのツールだ」とした上で、呼吸法の時間を「未来の学校体験」と名付けた。(27日、ニューヨーク・ポスト)
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