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共同通信
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食品の値上げが加速し、家計への負担が増している。帝国データバンクは30日、2023年の値上げは3万5千品目前後に達し、値上げラッシュとなった22年通年の2万5768品目を大幅に上回るとの予想を発表した。原材料高を価格転嫁する動きに加え、輸入物価を押し上げる円安も進行し、30日の円相場は7カ月半ぶりに一時1ドル=145円台を付けた。高水準の値上げペースが続く中、強まる消費者の生活防衛志向を意識した価格据え置きや値下げも一部で出ている。
23年の値上げは10月までに2万9106品目となり、22年通年を超える見通しだ。7月の値上げは3566品目で、前年同月の約1.5倍に上る。値上げ品目の4割超を占めるのがパン製品だ。業務用小麦粉価格が上昇したためで、敷島製パンは食パン「超熟」や菓子パン「あらびきソーセージ」、フジパンは「本仕込食パン」などを値上げする。
値上げの動きは止まらず、8月はヨーグルトなど乳製品を中心に987品目、9月はチョコレートなど1686品目に達する。