Published by
共同通信
共同通信
【プノンペン共同】カンボジアのフン・セン政権は23日の下院選を前に、投票の棄権を呼びかけた人物に罰金を科すなど締め付けを強める法改正を断行した。上下両院を6月下旬に通過、今週にも発効の見通しだ。主要野党キャンドルライト党の排除後、下院選棄権の動きが拡大したのに対抗、スピード成立させた。
フン・セン首相(70)は長男フン・マネット氏(45)への首相世襲を目指し、野党弾圧を強化。低投票率では欧米から選挙の正当性が疑問視されかねず、批判をかわすために法改正に踏み切った形だ。
罰金は3千万リエル(約100万円)から500万リエル。投票権を行使しない人は次回選挙で被選挙権を失う。