中国、日中韓首脳会談の再開急ぐ

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共同通信
日中韓3カ国の会合で講演する中国の王毅共産党政治局員=3日、中国山東省青島市(共同)

 【青島共同】日中韓3カ国の政治家らが参加する会合が3日、中国山東省青島市で開かれ、中国の外交担当トップ王毅共産党政治局員は講演で、日中韓の首脳を含むハイレベル会談を「できるだけ早期に再開する機運を醸成するため、意思疎通と交流を強化すべきだ」と述べた。米国と対立する中国は、米国と連携を深めて急接近する日韓両国を引き寄せたい考え。

 日中韓首脳会談は2019年12月を最後に開かれていない。3カ国は今年中の開催も視野に調整を進めている。

 林芳正外相はビデオメッセージで「日中韓の協力のさらなる深化」に前向きな姿勢を示した。韓国の朴振外相もビデオメッセージで日中韓の政府間協議が再び活性化する努力をする意向を表明した。

 王氏は「アジアの振興のために中日韓は手を携えて前進しなければならない」と強調。「中日関係や中韓関係を改善、発展させることは重要だ」とも述べた。米国を念頭に「陣営対立をこの地域に持ち込むのに反対する」と訴えた。