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共同通信
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河野太郎デジタル相は6日、全国知事会長の平井伸治鳥取県知事と会談し、今年秋としていたマイナンバー総点検の完了時期が11月ごろになる可能性を伝えた。知事会側は9月末ごろを想定していたが「例えば11月とかに遅らせることは十分ある」と述べた。5月以降、さみだれ式に表面化した混乱は長期化の様相を呈してきた。自治体にとっては時間的猶予が増え、事務負担の緩和につながる。
平井氏が会談後、記者団に明らかにした。マイナンバーが正確に登録されているかどうか点検する対象は、税金や医療など29項目の個人情報に及ぶ。河野氏は「弾力的に考えてもいいのではないか。秋というのは9月末に限った話ではない」と述べ、項目によっては、自治体などによる点検の完了が11月ごろになってもやむを得ないとの認識を示した。
点検を巡っては、自治体から膨大な事務作業を強いられるとの懸念が広がっている。河野氏は「不要な点検までする必要はない。現実に即した点検方法が考えられるのではないか」と説明した。