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共同通信
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静岡市清水区の国道1号静清バイパス工事現場の橋桁が落下した事故で、静岡県警は6日午後、けが人は6人になったと明らかにした。作業員や警備員の男性計8人が事故に巻き込まれ、2人が死亡。4人が重傷、2人が軽傷を負ったが、命に別条はないという。県警は現場を実況見分し、安全管理体制などを詳しく調べた。業務上過失致死傷容疑も視野に調べるため、橋桁撤去は7日以降になる見通し。
県警によると、亡くなったのは愛知県尾張旭市緑町緑ケ丘、作業員室田久生さん(53)と北九州市八幡西区笹田、同前田要さん(51)。顔面骨折などをした山形市の作業員(48)らが重傷となった。橋桁が落ちた下り線は事故当時、安全のため通行止めとなっており、一般の走行車両はなかった。
工事を発注した国土交通省静岡国道事務所によると、橋脚に載せた鋼鉄製の橋桁を「油圧ジャッキ」と呼ばれる機械でスライドさせ、所定の位置に設置するため下ろしていたところ、何らかの原因で道路に落下したとみられる。