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共同通信
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【キーウ共同】ウクライナ軍は無人機(ドローン)を偵察や攻撃に活用し、ロシア軍との圧倒的な戦力差を埋めてきた。ただ、実際に扱う操縦士は不足しており、養成が課題だ。ウクライナ政府は新たに軍人1万人を訓練する官民合同プログラムの開始を6月発表、政府高官は「技術戦争で勝利する」と意気込む。
6月中旬、キーウ近郊で民間の操縦士訓練学校が参加するドローンの披露会場に、プロペラ音が響き続けていた。訓練学校の1人は報道陣に対し、操作性の良い新型開発も進んでおり「早ければ2、3日で操縦できるようになる」と語る。
着用したゴーグルでドローンからの映像を見ながら操縦するタイプもあった。操縦は難しいが標的に突っ込む自爆攻撃に効果的とされる。
ウクライナ政府は昨年以降、1万人の操縦士を養成したとするが、需要はますます高まっている。日本政府は自衛隊が保有する小型ドローンなどをウクライナに送った。
ウクライナ軍は占領された領土の奪還に向け反転攻勢を開始しており、ドローン活用にも注目が集まる。