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共同通信
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【エルサレム共同】イスラエル国会は11日未明、ネタニヤフ政権が進める司法制度改革の関連法案を第1読会で審議、賛成多数で可決した。最高裁の権限を制限する内容に「三権分立を脅かす」と市民の抗議デモが継続する中で採決を強行した。成立には第2、第3読会での可決も必要で、政府・与党は急ぐ構え。抗議デモ拡大は必至で国内の混乱は広がりそうだ。
法案はイスラエル基本法(憲法に相当)を修正する形で提出。成立すれば、最高裁が人事を含め政府が下す決定について「合理性」を基準に無効とする権限がなくなる。バイデン米政権をはじめ国際社会でも懸念が広がっている。