九州大雨、1人死亡

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共同通信
大雨による土砂崩れに巻き込まれた住宅=10日午後0時35分、佐賀県唐津市

 活発化した梅雨前線の影響で10日、九州北部を中心に非常に激しい雨が降り続き、各地で土砂崩れや河川の氾濫が発生した。福岡、佐賀両県では土砂崩れに住宅が巻き込まれるなどして1人が死亡、安否不明者の捜索が続いた。気象庁は福岡、大分両県に最大の警戒レベル5となる大雨特別警報を発表し、最大級の警戒を呼びかけた。

 福岡県久留米市によると、10日午前9時半ごろ、同市田主丸町で裏山が崩れ、付近の住宅の少なくとも7軒に土砂が流入。6人の安否が分かっていない。同市の別の場所で車に乗っていた1人が流された可能性がある。佐賀県唐津市では住宅2棟に土砂が流入し、50~70代の男女計3人と連絡がつかなくなったが、女性1人が心肺停止状態で見つかった。

 前線が停滞するため、西日本から東日本の日本海側を中心に11日にかけて、さらに雨が続く見通しで、気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒を呼びかけている。