有害物質の流出元不明

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共同通信

 米海軍横須賀基地の排水から有害な有機フッ素化合物が検出された問題で、防衛省南関東防衛局は10日、周辺海水の有機フッ素化合物の濃度が調査の結果、国の暫定目標値を下回ったと神奈川県横須賀市に伝えた。市が明らかにした。流出元の特定には至らなかった。国と市が昨年12月、合同で調査していた。

 有機フッ素化合物は「PFOS」と「PFOA」で、日本の暫定目標値は両物質の合計で1リットル当たり50ナノグラム。調査では最大で1リットル当たり3.2ナノグラムが検出された。

 基地の排水処理場で昨年、泡が確認され、米軍のサンプリング調査などで目標値を上回る値が相次いだ。