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共同通信
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2025年大阪・関西万博の会場整備を巡り、日本国際博覧会協会が発注した工事や業務委託で、落札価格が当初の予定価格を超えたケースが9件あり、計66億4千万円の増額となっていることが11日、協会の資料で分かった。資材価格高騰や人手不足が要因とみられる入札不成立で、予定価格の引き上げが相次いだ。会場整備費1850億円の上振れ懸念は一段と強まっている。
映画監督の河瀬直美さんら8人の万博プロデューサーが個別に手がけるパビリオンは、これまでに6件中5件で初回予定価格を超過。増額分の計13億2千万円はプロデューサーが企業や個人から募る協賛金で賄うため、協会負担は残る4件分で計53億2千万円となる。
今後は休憩所や特殊ステージの工事十数件の発注を予定。これらの金額も膨らむ可能性がある。
協会発注の会場施設整備で1回目の入札を終えたのは22件。1回目で落札されたのはうち10件だった。3回目の入札中など3件を除いた残り9件は、初回予定価格を引き上げた2、3回目で落札された。