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共同通信
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東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、大会組織委員会元理事の高橋治之被告(79)=受託収賄罪で起訴=に計約1400万円を提供したとして、贈賄罪に問われた広告大手ADKホールディングス前社長植野伸一被告(69)に東京地裁は12日、懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡した。
起訴状によると、部下だった2人と共謀。高橋被告に対し、スポンサー募集の専任代理店を担った電通の販売協力代理店に選任してほしいなどと依頼(請託)し、2019年11月~22年1月、高橋被告が代表を務めたコンサルタント会社「コモンズ」に送金したとされる。
共謀したとして起訴された元専務執行役員は懲役1年6月、執行猶予3年、元五輪担当本部長は懲役1年、執行猶予3年の判決が確定している。
一連の事件では計5ルートで15人が立件され、贈賄側8人の有罪が確定。収賄側では、賄賂の受け皿として自身の会社名義の口座を提供した高橋被告の知人に有罪判決が言い渡されている。