女性放置死疑いで再逮捕へ

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共同通信
警視庁

 2021年6月に行方不明になった愛知県一宮市の女性の遺体が秋田市の雑木林で見つかった事件で、体調が急変した女性を放置して死亡させた疑いが強まったとして、警視庁捜査1課は保護責任者遺棄致死の疑いで、指定暴力団稲川会系元組員の井上大輔被告(48)ら男女3人=いずれも死体遺棄罪で起訴=を12日に再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で11日、分かった。

 他の2人は井上被告の元妻土岐菜夏被告(35)=さいたま市緑区=と、井上被告が当時勤務していた引っ越し会社の代表だった菅原和宏被告(44)=千葉県成田市。井上被告は女性の失踪後、覚醒剤取締法違反罪で網走刑務所(北海道)に服役していた。

 捜査関係者によると、3人は共謀して21年6月下旬ごろ、体調が急変した加藤しのぶさん=当時(48)=を救護しないまま埼玉県内で放置し、死亡させた疑いが持たれている。

 加藤さんは接客業の仕事で井上被告と面識があったとされる。