暴風雨、ハドソンバレーに壊滅的打撃
溺死、停電、鉄道運休、立ち往生
9日夜にハドソン渓谷の一部を襲った暴風雨は、地域全体の道路や家屋に壊滅的な打撃を与え、少なくとも1人のニューヨーカーの命を奪った。ニューヨーク州のホークル知事は同日夜、オレンジ郡とオンタリオ郡に非常事態宣言を発令。午後10時までの総雨量は約8インチに上った。
同日夜、オレンジ郡ハイランド・フォールズの自宅から犬と共に逃げようとした30代の女性が溺死。数人のニューヨーカーが夜遅くまで行方不明となった。ホークル氏はラジオ番組で、オレンジ郡ではさらに多くの 行方不明者が出ている事に言及し、注意を促した。
州警察などは同じ9日夜、立ち往生している複数の車の運転者を救助。救助支援のため、州は5つの急流救助チームと高所作業車を配備した。警察は、車の中に取り残された運転者を探す為、夜遅くまで捜索を継続した。オレンジ、パトナム、ダッチェス、オールバニ、アルスター各郡では、同日夜の時点で1万2千件以上の停電が発生。メトロノース鉄道は同日遅く、ハドソン線のクロトン・ハーモン駅以北で運休したと発表。10日は一日中運休が予想された。
東海岸沿いの約5300万人が、同日朝までに洪水の危険にさらされた。被害の修復には、数カ月を要すると見込まれる。嵐はすでに数千万ドルの損害をもたらしているという。(9日、ニューヨーク・ポスト)
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