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共同通信
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広島原爆に遭い、12歳で亡くなった佐々木禎子さんが生前に残した折り鶴が今秋から、米ニューヨーク州の州都オールバニにある州立博物館で常設展示されることが15日、同館への取材で分かった。禎子さんの兄雅弘さん(81)=福岡県=が2001年に起きた米中枢同時テロの犠牲者らの家族会にかつて贈った1羽で、平和を願う遺族らの心の支えになってきた。同館はテロ発生22年となる9月11日の公開を目指す。
展示されるのは07年に雅弘さんから家族会に贈られた直径1センチほどの小さな赤い鶴。「テロも原爆も大切な人を失ったことに違いはない。傷ついた人たちの心を癒やしたい」との思いからで、禎子さんの鶴の寄贈は広島原爆資料館を除き国内外で初めてのことだった。
寄贈された折り鶴は長年、倒壊した世界貿易センタービル跡地の近くで家族会が運営する追悼施設で展示されてきた。しかし昨年8月に新型コロナウイルス禍での収入減で施設が閉館。家族会が折り鶴の保管を州立博物館に依頼し、公開方法を探ってきた。