40年介護の妻殺害、18日判決

07/14/2023

　神奈川県大磯町で昨年11月、約40年介護した妻＝当時（79）＝を車いすごと海に突き落としたとして殺人罪に問われた同町の無職藤原宏被告（82）に、横浜地裁小田原支部は18日、判決を言い渡す。被告は公判で自らを「頑固者」と表現。長年寄り添った妻を1人で世話することに執着し、精神的に疲弊したと明かした。検察側は懲役7年を求刑。弁護側は家族が許しているとして、執行猶予を求めている。

　「人の意見は聞かないような育て方をされてきた。介護に関し、周りに相談したことは少ない」。11日の被告人質問。木山暢郎裁判長に介護への姿勢を問われた被告は、淡々と語った。