娘入院させ共済金詐取疑い

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共同通信
大阪府警察本部=2020年10月13日、大阪市中央区大手前

 娘(9)に食事を与えず低血糖症で入院させ、入院時に支給される共済金6万円を協同組合から詐取したとして、大阪府警は18日、詐欺容疑で大阪府大東市のパート従業員縄田佳純容疑者(34)=傷害罪で起訴=を再逮捕した。娘は5年前から同様の症状で30回以上入院。容疑者は計約570万円を受領しており、府警は金銭目的で入院を繰り返させたとみて調べている。捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、再逮捕容疑は1月下旬、食事を与えずケトン性低血糖症にさせた当時8歳の娘を大阪府内の病院に6日間入院させ、共済金を詐取した疑い。容疑者は2018年からこれまで複数の機関から共済金や保険金計約570万円を受け取っていた。

 厚生労働省によると、ケトン性低血糖症は長時間の絶食によって引き起こされるもので、けいれんや嘔吐などの症状が出るという。

 捜査関係者によると、娘は今年2月上旬にも入院。その際に容疑者から電話で「食事を食べるな」などと言われていることに病院側が気付き、事件が発覚した。