公明、斉藤国交相の続投要望へ

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共同通信
斉藤鉄夫国土交通相

 公明党は、9月中旬を軸に検討されている内閣改造で斉藤鉄夫国土交通相の続投を要望する方向で調整に入った。次期衆院選を見据え、建設、運輸業界など幅広い影響力を持つ国交相の維持が不可欠と判断した。複数の関係者が18日、明らかにした。山口那津男代表は同日の記者会見で国交相ポストに関し「党にとってこれからも重要だ」と述べ、継続を求めていく考えを示した。

 中東外遊中の岸田文雄首相は最後の訪問国カタールで内外記者会見に臨み、内閣改造について見解を表明する。公明から正式な要望があれば、首相が最終判断する。

 岸田内閣の閣僚19人のうち、公明は国交相のみを担っている。山口氏は、こうした現状に関し「たった一つで連立政権を構成して(影響力が)発揮されるので、効果の大きいところをお願いする姿勢で臨んできた」と説明した。

 公明幹部も「国交相を握っていれば業界団体による集票が期待できる。斉藤氏の選挙にもプラスだ」と指摘する。