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共同通信
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娘(9)に食事を与えず低血糖症で入院させ、共済金を詐取したとして詐欺容疑で再逮捕された母親が「娘が健康になるよう下剤を飲ませた」と供述していることが捜査関係者への取材で分かった。便秘症状がないのに飲ませたとみられ、大阪府警は母親には入院を長引かせて多くの共済金を得る狙いがあり、説明に矛盾があるとみて調べる。19日、送検する。
再逮捕されたのは大阪府大東市のパート従業員縄田佳純容疑者(34)。捜査関係者によると、容疑者は娘に食事を与えず、下剤を飲ませたとして傷害罪で2回起訴されており、府警の取り調べに「ご飯を食べると吐くから『食うな』と言った」「私は悪くない」などと供述した。
起訴状などによると、娘が入院中の1月22日と同25日の面会中、医師らの隙を見て下剤を飲ませて下痢にさせたとしている。入院前にも病院の駐車場や自宅で飲ませ、体調不良の期間の長期化を図ったとみられる。
再逮捕容疑は低血糖症にさせた娘を入院させ、入院時に支給される共済金6万円を協同組合から詐取した疑い。