米国人が北朝鮮に越境

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共同通信
南北軍事境界線がある板門店。手前が韓国側、奥が北朝鮮側=2018年4月(韓国共同写真記者団・共同)

 【ソウル共同】在韓国連軍司令部は18日、北朝鮮との軍事境界線がある板門店の共同警備区域(JSA)の見学ツアーに参加していた米国人1人が無断で越境する事件が発生したと明らかにした。米国人は北朝鮮側で身柄を拘束されているとみられる。複数の韓国メディアは、この米国人が在韓米軍の兵士だと報じた。

 司令部は事件解決に向けて北朝鮮側と協力していると説明している。

 米国は身柄解放を求めて北朝鮮に交渉を要請するとみられる。北朝鮮にとって米国人の身柄は重要な取引材料で、交渉に利用する可能性がある。両国間の新たな火種となりそうだ。

 米国務省は17日、日米韓3カ国の北朝鮮担当高官が20日に長野県軽井沢町で会合を開くと発表した。12日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験をした北朝鮮への対応を話し合うほか、米国人拘束への対応も協議するもようだ。