NY市の2階建てバス、危険性浮き彫り
運転手の信号無視、業務過多手
マンハッタン区で6日、2階建て観光バスの運転手が赤信号を無視して路線バスに衝突し、67人が負傷する事故が起きたのをきっかけに、ニューヨーク市の2階建て観光バスの危険性が浮き彫りになった。
市では、ビッグ・バス、レイ・ライン、トップビューの3社が、市の主要なアトラクションを2階建てバスで巡るツアー(49ドル~)を提供している。これらのバスの運転手の信号無視や無謀運転は以前から問題視されており、一般車両との接触事故、逆行、運転手の態度の悪さを批判する投稿が、旅行系サイトに殺到していた。
一部の会社では、ガイドを同乗させるのを止め、録音済みの音声ガイドにシフトしたため、運転手はチケットの取り扱いからツアーに関する質問対応に至るまで、以前はガイドが行っていた業務も担うようになった。運転手はマンハッタンの大渋滞の中でハンドルを握りながら、バスが走っている場所と同期するように、事前に録音された音声ガイドを再生するのを求められている。
ある観光ガイドは、「運転手は運転と人々の安全確保に集中すべきだ」と訴え、「消費者保護や安全問題よりも利益を優先させる一般的な文化が、2階建てバス業界における問題だ」と指摘した。議員や支援団体は、バスの上層階への人員配置を義務付ける条例案を推進している。(14日、パッチ)
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