NYPD、災害時のドローン活用で実験
音声メッセージで避難など呼び掛け
ニューヨーク市警(NYPD)は、気象災害時や緊急事態の発生時に、上空に飛ばしたドローンから市民向けに音声メッセージを届ける実験を始めた。洪水発生が予測されている今週末を前に、16日にはジョン・F・ケネディ国際空港に隣接するクイーンズ区内の公園でテストを実施。稼働状況や音声具合などについての確認作業を進めた。
NYPDは12機以上のドローンを所有しており、その多くは監視目的で使用されているという。自らを「技術オタク」と称するアダムズ市長は、NYPDが事件現場などに試験導入した犬型ロボット「デジドッグ」をはじめ、最新機器の導入に意欲的な姿勢を示している。
NYPDによれば、ドローンを通じて音声メッセージを送信することで、洪水被害が見込まれる地域の住民に対し、「外に出ずに屋内待機をするように」、「洪水地域を避けるように」などと呼び掛けることが可能だ。こうした情報は、住民にとっては生死を分ける恐れがある。先週起きたハドソン渓谷の洪水では、43歳の女性が洪水に流され死亡。2021年のハリケーン・アイダでは、ニューヨーク市内で浸水したアパート地下に水が流れ込み、11人が死亡した。 (16日、amニューヨーク)
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