京王線刺傷、精神科医尋問へ

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共同通信
服部恭太被告=2022年3月、警視庁調布署

 2021年10月、走行中の京王線特急電車で乗客をナイフで刺し、車両に火を付けたとして、殺人未遂や現住建造物等放火などの罪に問われた無職服部恭太被告(26)の裁判員裁判公判が20日、東京地裁立川支部で開かれる。被告の精神鑑定を担当した医師の証人尋問を予定。

 被告は男性を刺し、車内に火を付けたことも認める一方で、放火の殺意の成立を争っている。

 これまでの公判で被告は「自殺願望を抱いて死刑になりたいと考え、人を殺さなくてはいけないと思うようになった」と述べた。また、人気映画「バットマン」シリーズの悪役ジョーカーをイメージしてスーツやコートを購入し「なりきろうと思った」と話した。

 起訴状によると、21年10月31日午後8時ごろ、東京都調布市内を走行中の電車内で70代男性の胸をナイフで突き刺し約3カ月のけがを負わせ、ライターオイルをまいて火を付けて別の乗客らを殺害しようとしたとしている。刺された男性は一時重体となった。