水着で過ごす、凍ったタオルを額に当てる
市民の暑さ対策、あの手この手
7月に入り、ニューヨークでは連日華氏90度前後という猛烈な暑さが続いている。すでに市民約150人が熱中症で病院に緊急搬送された。それでも市はクーリング・センターをオープンしていない。米国立気象局(NWS)が高温注意報を出していないためだ。高温注意報は、体感温度が95〜99度の日が少なくとも2日続く、または100度を超える場合に発令される。いまだ条件を満たしていないとの見解だ。
しかし、専門家は子供や高齢者、ホームレス、屋外労働者にとってはすでに危険な状態にあると警鐘を鳴らす。気温、湿度、太陽の熱放射、風速(風)の4つの要素のコンビネーションで暑熱障害が生じる。例えば、真夏日に湿度が70%を超えると、汗が蒸発しにくく、体温が下がらない。脳は熱に弱く、めまいや頭痛、吐き気など熱疲労を起こす。血液は盛んに皮膚に流れ、脳に行きにくく熱失神が起きる。こうした症状の総称が熱中症だ。衣服や活動内容、水分補給、空気の流れも影響するという。
クーリング・センターのようなエアコンの効いた屋内で過ごすのが最適だ。しかし、それができない市民は、日中はカーテンを閉める、水着で過ごす、数時間毎に冷たいシャワーを浴びる、公園の木陰で過ごす、濡れタオルを冷凍庫で凍らせて額に当てる、冷蔵庫に頭を突っ込むなどあの手の手で暑さ対策を講じているという。(19日、ゴッサミスト)
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