地下鉄・バス運賃、8月20日から2.90ドル
MTA、8年ぶりに値上げ
ニューヨークの地下鉄バスを運営するMTA理事会は19日、地下鉄やバスの運賃を2.75ドルから2.90ドルに引き上げることを決定した。8月20日から実施する。
基本料金の値上げは8年ぶり。7日間定期券は33ドルから34ドルに、1カ月定期券は127ドルから132ドルになる。特急バスの運賃は6.75ドルから7ドルに引き上がる。ロングアイランド鉄道(LIRR)やメトロノース鉄道の運賃は平均5.5%値上げ。橋やトンネルの通行料金もEZパスで平均6%、その他で平均10%上がる。こちらは8月6日から実施する。
MTAの値上げは今年度の州予算に組み込まれており、運賃収入の4%増を目指す。リーバー局長は「ニューヨークの公共交通機関存続のため、苦渋の決断だった」と述べている。州会計監査官の試算では、MTAが独立して存続するためには運賃を3.50ドルにすることが必要。実際MTAは、コロナ禍で棚上げしていた2年毎の値上げを実施する方針だ。つまり、2025年にも4%値上げする予定で、運賃は3ドルの大台に乗る。インフレで家計が圧縮されている市民にとっては頭痛の種だ。
その一方でMTAは17日、市内5区でそれぞれバス1路線の運賃を無料にすると発表した。このパイロットプログラムは9月24日から実施する。マンハッタン区のM116、クイーンズ区のQ4、ブルンクリン区のB60などが対象となる。(19日、amニューヨーク)
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