道警警察官への告発状を送付

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共同通信

 同居女性への傷害容疑で北海道警に逮捕され、不起訴処分となった男性(25)=札幌市=の弁護士が21日、虚偽の捜査報告書を作成し違法に逮捕や強制採尿をされたとして、虚偽公文書作成・同行使や特別公務員暴行陵虐などの疑いで、警察官に対する告発状を札幌地検に送付したことが関係者への取材で分かった。

 告発状によると、警察官らは3月、男性の同居女性(37)に無断で窓を割って室内に入ったのに「承諾を得た」とする虚偽の捜査報告書を基に逮捕令状を請求したほか、強制採尿令状の発布も受け、採尿したと指摘。さらに逮捕の際、手足に約4週間の裂傷を負わせたと主張している。

 男性は傷害容疑で緊急逮捕された後、覚醒剤取締法違反(使用)容疑で再逮捕されたが、警察官が無断で室内に入ったことなどが判明し、札幌地裁はいずれの逮捕も「違法」として、勾留を取り消した。

 男性側の青木康之弁護士は「違法な捜査を行った警察官を厳重に処罰することが将来の違法捜査の抑止につながる。検察庁にはしっかりと対応してほしい」としている。