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共同通信
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大阪府泉佐野市を走行中の電車内で乗客ら3人が切り付けられた事件で、殺人未遂容疑で逮捕された住所、職業不詳の清水和也容疑者(37)と同じ車両に乗っていた女性が共同通信の取材に「(容疑者とみられる)男が男性に近づき、無言でいきなり首などを切り付けた」と証言した。容疑者は「心の病がある」と話しており、府警は責任能力の有無を捜査。24日、容疑者を送検する。
女性はJR天王寺駅で関西空港行き快速電車の前から3両目に乗車。女性によると、日根野―りんくうタウン間で男が車両後方の優先座席付近から、1人用座席に座っていた男性会社員(23)の近くに移動し、無言で襲ったという。女性は「(切られた)男性は跳びはね、顔や首の辺りを押さえていた」と振り返る。
男は事件前から車両内を歩き回って別の乗客に顔を近づけて「何してんねん」と言ってにらみ付けたり、持っていた赤いバッグで乗客をつついたりするようなしぐさをしていた。女性は男性会社員が切り付けられた後、男と目が合い、後方の4両目に逃れたという。