MTA、無賃乗車監視のAIを導入 市内7駅、年内20駅以上に拡大へ

 

 

MTA、無賃乗車監視のAIを導入

 

市内7駅、年内20駅以上に拡大へ

 

地下鉄の改札

 

ニューヨーク州都市交通局(MTA)は、地下鉄駅の改札口を飛び越える無賃乗車を監視するため、ニューヨーク市の主要ではない7駅で、スペインの企業「AWAAIT」が製造したAIビデオ分析システムを密かに導入していたことが分かった。MTAの5月の報告書で明らかにされた。システムが最初に使用された時期については不明。年内には、さらに20以上の駅で導入され、その後も拡大する意向だ。


このAI技術は、交通システムの1万台もの広大な監視カメラシステムに接続し、乗客が改札を飛び越えたり、非常口から入ったり、地下鉄の駅に2人ずつ入ったり、その他の方法で運賃の支払いを免れる様子をビデオに記録する。記録された映像は、数秒以内に駅長の携帯電話に自動的に送信され、MTAのサーバーに限られた期間保存されるという。

MTAは、無賃乗車の情報を市警(NYPD)に提供するためには使用されていないと主張したが、方針が変更される可能性については言葉を濁した上で「データの収集および傾向の観察のため、AIを使用している」と強調した。MTAはこの技術を使って、無賃乗車をした者を特定することなく、損害金額を数値化している。MTAは2022年以降、無賃乗車により、6億9千万ドルの損失を出している。(20日、ニューヨークポスト

 

 


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