後半戦の大谷に驚嘆の声
「毎日みんなを感激させる」
大リーグのロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平選手の一挙手一投足に全米が注目している。8月1日のトレード期限前にもかかわらず、集中力の高いプレーで「毎日みんなを感激させている」(フィル・ネビン監督)と、関係者から驚きの声が上がっている。
後半戦に入り、ホームでの試合を取材した写真家マーク・エドワード・ハリス氏は「大谷は、トレード目前の大変なプレッシャーの中、信じられないほど落ち着いている」と話す。バッティング練習の後、選手でただ一人、球を拾いに行く大谷。2塁に滑り込んだ後、ベースについた土をはらう大谷など、他の選手がしない行動を目撃し驚いたという。「記録・人気ともにベーブ・ルースに並ぶ、あるいは超える選手になる」と、かつて高校野球の投手だったハリス氏は興奮している。
江戸川大学教授(スポーツジャーナリズム)の神田洋氏はかつて、通信社記者としてニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜選手を取材していた。大谷の活躍は、いいタイミングで、好きなことをさせてくれる、自分に合ったチームと地元ファンに恵まれたと分析する。
「『二刀流』は、現代野球では無理とされていたし、どちらかに転じろと言われてもおかしくない。でも自由に二刀流をさせてもらった」と神田氏。
羅府新報の日本語部編集長、永田潤氏も「二刀流を見ても、最初ファンは気がついていなかった。関係者だけはすごいと思っていた」と話す。
大谷のもう一つの武器は、神田氏も永田氏も「笑顔」と指摘した。喜びをほとばしらせるような明るさをみせる笑みを、今後も期待したい。
(津山恵子)
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