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共同通信
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中古車販売大手ビッグモーターによる自動車保険の保険金不正請求問題で、国土交通省は26日、同社への聴取を実施した。社内調査では、少なくとも1275件の不正が見つかった。国交省は同社から詳細を確認し、一連の不正が道路運送車両法違反に当たるかどうかを調べる。
聴取には和泉伸二社長や石橋光国副社長(いずれも26日付で就任)らが出席。和泉社長は冒頭、「大変お騒がせしており、誠に申し訳ありません」と謝罪した。6月に外部弁護士がまとめた調査報告書では、従業員が故意に車体を傷つけて修理代を水増し請求していたとされている。
聴取で法令違反の疑いが強まれば、ビッグモーターの整備工場に立ち入り検査する方針。最終的に各地の運輸局が工場を行政処分する可能性がある。
国交省の聴取に先立つ25日には、兼重宏行前社長(26日付で辞任)ら経営幹部が記者会見に臨んだ。兼重氏は謝罪した上で、調査報告書を受領するまで不正を認識していなかったと釈明した。
原因については「個々の工場長が指示していたのではないか」として組織的関与を否定した。