4年ぶり開催の花火大会に警戒

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共同通信
夜空を彩る隅田川花火大会の花火と東京スカイツリー=2018年7月、東京都台東区

 新型コロナウイルスの影響で中止や縮小開催を迫られてきた各地の花火大会は今年、コロナ禍以前の規模に戻りつつある。29日には東京の夏の風物詩、隅田川花火大会が4年ぶりに開かれる。しばらく経験がない主催者は事故防止に神経をとがらせる。警備に当たる警視庁幹部は「久しぶりの開催で人出が各地で増えている印象だ。楽しんでもらいたいが、事故防止のため現場での誘導に従って」と話している。

 22日、東京・荒川の河川敷で開かれた「足立の花火」大会には過去最多の約74万人が訪れた。足立区などの主催者は「久しぶりの臨場感を楽しみに来る人が増えるだろう」と過去の実績を上回る70万人超の人出を予想。交通規制の範囲や時間を拡大し、配置する警備員の数も増やした。担当者は「警備は大変だったが事故がなくて良かった」。

 29日夜に開かれる隅田川花火大会は1978年に始まり、例年約2万発の花火が打ち上がる。コロナの影響で2020年以降中止が続いてきたが、5類移行とイベント規制緩和に伴い、今年の開催が決定した。