ウクライナ和平案「検討」表明

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共同通信

 ロシア北西部サンクトペテルブルクで28日、第2回「ロシア・アフリカ首脳会議」の本会議が開かれた。プーチン大統領は「ウクライナ危機の解決に向けたアフリカの提案を尊重し、慎重に検討している」と表明。エジプトのシシ大統領は、ロシアが離脱したウクライナ産穀物輸出合意を再建する必要があるとして復帰を促した。

 コンゴ共和国のサスヌゲソ大統領は「ロシアとウクライナの紛争の終結を改めて呼びかける」と訴えた。27日に続いて、侵攻を巡るロシアとアフリカの立場の相違が露呈した。

 ロシアは伝統的友好国が多いアフリカとの関係強化を狙う。プーチン氏は、和平案を示したアフリカの国際的地位は向上したとして、アフリカ連合(AU)のG20入りを支持すると強調。過去にアフリカの230億ドル(約3兆2千億円)の対ロシア債務を免除したとし、アフリカ諸国発展のために9千万ドルを拠出すると表明した。

 ロシアはアフリカの40カ国以上と軍事技術協力の合意を結び「幅広い武器や装備を供給している」と指摘、各国軍人への訓練を継続するとした。