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共同通信
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【香港共同】香港高等法院(高裁)は28日、2019年の反政府デモで民主派のテーマ曲となった「香港に再び栄光あれ」の演奏などを全面的に禁じる命令を出すよう求めた政府の申請を認めない判断を示した。高裁は一般市民に「萎縮効果」をもたらすマイナス面に言及、表現の自由を考慮する必要性があるとの考えを示した。
2020年の香港国家安全維持法(国安法)施行後、司法の独立性が後退したとの懸念が強まる中、一定程度の独立性を示した形。
政府は、同曲を歌ったり映像をネットに流したりすれば刑事罰の対象にするよう要求していた。裁判所の禁止令が出れば香港の表現の自由がさらに狭まるとの不安が広がっていた。