Published by
共同通信
共同通信
ロシアとアフリカ17カ国の首脳がロシア北西部サンクトペテルブルクで開いたロシア・アフリカ首脳会議は28日、食料やエネルギー安全保障、教育分野などでの長期的協力や、世界の多極化を目指すことなどを確認する共同宣言を採択して閉幕した。
共同記者会見でロシアのプーチン大統領は、欧米の制裁外交を「新植民地主義」と批判。アフリカ諸国への有償・無償の食料支援を改めて約束した。アフリカ連合(AU)議長国コモロのアザリ大統領は「ロシアの穀物提供だけでは不十分だ」と述べてウクライナとの和平実現を訴え、仲介努力を続ける考えを示した。
プーチン氏は、欧米の圧力を受けながら会議に参加した首脳らは「政治的意思と自立を示した」と称賛。3年ごとに首脳会議を開催する方針を確認したと述べた。
安全保障やテロ対策、宇宙開発、気候変動問題などでアフリカと協力していく考えを明らかにした。