Published by
共同通信
共同通信
ロシアのプーチン大統領は29日の記者会見で、ウクライナとの早期停戦などを求めるアフリカ諸国の和平提案を「中国などの提案と同様、和平の基礎になり得る」と評価する一方、ウクライナが攻撃を続ける限りは「非現実的だ」と述べた。戦闘長期化の責任は、交渉を拒んでいるウクライナ側にあるとの立場を改めて強調した。
ロシア・アフリカ首脳会議が開かれた北西部サンクトペテルブルクで記者会見したプーチン氏は、ウクライナ側の大規模反攻について「何の成果も上げていない」と指摘。ウクライナ軍は6月初めの反攻開始以降、415両の戦車と1300両以上の装甲車などを失ったと語った。
多数の兵員を失ったウクライナの動員力は失われつつあるとし、撃退に自信を示した。
南アフリカで8月に開かれる新興5カ国(BRICS)首脳会議へのオンライン出席を決めたことに関しては「参加国首脳らとは既に会った。国内にいる方が重要だと考えた」と説明。9月のインドでの20カ国・地域(G20)首脳会議出席は「まだ考えていない」と述べるにとどめた。