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共同通信
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ロシアのプーチン大統領は29日、トルコのエルドアン大統領との直接会談は決まっていないと述べ、8月にプーチン氏をトルコに招くと述べたエルドアン氏と距離を置いた。トルコが仲介して実現した黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意からの離脱に象徴されるロシア・トルコ関係の冷却化が裏付けられた。
プーチン氏は北西部サンクトペテルブルクで記者会見。エルドアン氏とは8月2日に電話会談する予定だと述べたが、直接会談の時期や場所は未定だとした。
ロシアが侵攻したウクライナ南東部マリウポリで抗戦し投降した後、終戦までトルコにとどまる条件で捕虜交換された軍事組織「アゾフ連隊」の元指揮官らが今月帰国したことについて、プーチン氏はトルコ側との「合意はあった。それ以上のコメントはない」と答え、不快感を示した。
元指揮官らは今月トルコを訪問しエルドアン氏と会談したゼレンスキー大統領と一緒に帰国。ロシアのペスコフ大統領報道官が「合意違反」だとトルコを批判していた。(共同)