731部隊「検証を続けて」

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共同通信

 太平洋戦争中に活動した旧関東軍防疫給水部(731部隊)の元隊員の証言を集めた展示を、長野県飯田市の平和祈念館で見送っている問題を巡り、市民団体が30日、学習会を開いた。部隊について研究する滋賀医大の西山勝夫名誉教授が講演し、部隊に関する当時の公文書を国が公開し、検証を続ける必要があると指摘した。

 西山氏は、国立公文書館から開示された軍の名簿などをホームページで公開する活動をしている。未公開の公文書が多くあることに触れ「事実の解明を通じて初めて、同じ道を繰り返さないことにつながる」と話した。

 有志の市民らは、県内出身の元隊員の証言を祈念館で展示するよう市教育委に求めている。