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共同通信
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【ニューヨーク共同】格付け会社のフィッチ・レーティングスは1日、長期外貨建て米国債の格付けを最上位の「トリプルA」から「ダブルAプラス」に1段階引き下げたと発表した。今後3年間の財政悪化や連邦政府の債務負担の高止まりを懸念した。米国債の格下げは2011年8月に米スタンダード・アンド・プアーズが実施して以来12年ぶり。
フィッチは格下げ理由について「財政、債務問題を含め過去20年間、ガバナンスの水準は悪化している」と指摘した。
イエレン米財務長官は1日、フィッチによる米国債の格下げを巡り、古いデータに基づいているとし「恣意的だ」と反論する声明を出した。