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共同通信
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病院以外に身元を明かさず出産する「内密出産」を導入している熊本市の慈恵病院で、子の出自を知る権利の保障に関する検討会が2日開かれ、内密出産が法制化され国が出自情報を保管するドイツの制度を識者が紹介した。座長の森和子・文京学院大元教授は検討会後の取材に「病院や児童相談所に分散するのではなく、国が一元化して永年保存するシステムができれば良い」と述べた。
慈恵病院はドイツの制度を参考に内密出産を導入。国が昨年9月に公表した内密出産の指針は、母親の身元情報の保管を医療機関に委ねた。検討会では、千葉経済大短期大学部の柏木恭典教授(教育学)がドイツの仕組みを詳しく紹介した。