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共同通信
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【香港共同】米空軍傘下の研究機関は4日までに、中国海軍が戦闘機を含む同軍保有の多くの航空機などを空軍に移管する作業を終えたとする報告書を発表した。空母艦載機を除く大部分の航空戦力を空軍に移すことで、空母の運用に注力し、海洋での攻撃能力を向上させる狙いがあると分析した。
報告書は7月31日付で、米空軍中国航空宇宙研究所が公表。航空戦力を空軍に集中させることで、陸上の航空基地から行う海洋への攻撃を巡り、統合的な指揮を向上させることも狙いの一つだとの見方を示した。
移管は今年初めから始まり、戦闘機や爆撃機のほか、レーダーや防空の部隊などが空軍に移されたとした。
中国は「海洋強国」を国策に掲げ、空母を次々と建造。旧ソ連製空母を改修した「遼寧」や、初の国産空母「山東」が就役している。2022年には3隻目となる空母「福建」が進水した。