高濃度の鉛検出で閉鎖公園、再開へ
NY州が安全性を確認、反論も
ニューヨーク州は、ウォール・ストリート・ジャーナルが7月、土壌から1000ppm以上の高濃度鉛が検出されたと伝えたことを受け、閉鎖していたワッピンガーズ・フォールズにある公園遊び場の安全性が確認されたとして、再開することを明らかにした。
同紙は、ニューヨーク大学環境公衆衛生学のジャック・カラバノス教授が実施した調査を報じた。米環境保護庁が推奨する、子供たちが遊ぶ土壌に含まれる鉛の一般的な安全レベルは400ppmで、極めて高濃度にあたる。
報道を踏まえ、ホークル知事は同州の3部局に対し、州内の鉛ケーブルを直ちに調査するよう要請。電気通信事業者に対し、州内のすべての鉛ケーブル設置場所の目録を提出するよう指示した。調査の結果、同州は「科学的分析では、サンプリングされた地域で鉛汚染が高まったり、広範囲に及んだりしたとの証拠は見つからなかった」と結論付けた。これに対し、調査を行ったカラバノス氏は「さらなる調査なしに、運動場を開放するのは時期尚早だ」と反論している。
ニューヨーク市の約60マイル北、ハドソン川のすぐ近くにあるこの公園では、ジャングルジムやブランコ、バスケットボールコートなどがある運動場の周囲に、鉛の空中ケーブルが垂れ下がっている。(1日、ウォール・ストリート・ジャーナル)
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