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共同通信
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【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は4日、バイデン大統領が、西部アリゾナ州の人気観光地グランドキャニオン国立公園近くの土地を国定記念物に指定する方向で検討していると報じた。保護区とすることで、ウラン採掘の計画を阻止する狙い。
再選を狙う2024年大統領選に向けて環境保護重視の姿勢を打ち出し、環境対策に関心の高い若者の票を取り込む狙いもあるとみられる。
この土地では長年、ウラン採掘が検討され、水源が汚染されるとして先住民や環境保護団体が反対してきた。先住民らは、グランドキャニオンと先住民との関わりを顕彰するため、国定記念物への指定を求めてきた。
2012年にオバマ政権がこの土地での採掘を20年間禁止したが、国定記念物指定により恒久的に保護する狙いがある。
国定記念物への指定にはウラン採掘業者のほか、冬季に放牧地として利用してきた牧場主らが反対しているという。