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共同通信
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【ワシントン共同】米議会襲撃事件で起訴されたトランプ前大統領(77)は3日、首都ワシントンの連邦地裁に出廷し、起訴内容を全面否認した。20年大統領選の敗北を覆すため支持者をあおって選挙結果認定を妨害しようとした罪など四つの罪全てで無罪を主張。出廷後、起訴は24年大統領選に出馬表明した自分をおとしめるためのバイデン政権による「政敵への迫害だ」と訴えた。
地裁周辺はフェンスが設置され、厳戒態勢が敷かれた。大きな混乱はなかった。地裁判事は次回裁判期日を28日に設定。前大統領は出廷しない見通し。本格化する大統領選の共和党候補指名争いへの影響が焦点となる。
前大統領が起訴されるのは今年3月の不倫もみ消し問題を巡るニューヨーク州法違反、6月の私邸への機密文書持ち出し事件に続いて3度目。南部ジョージア州でも20年大統領選の票集計作業に介入した疑いで捜査され、4度目の起訴も近いとみられている。
前大統領は記者団に、24年大統領選に再選出馬したバイデン大統領を「勝てないから迫害し、起訴した」と非難した。