被爆者サーローさん、G7を批判

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共同通信

 核兵器廃絶に向けた被爆者と国会議員らの討論会が5日、広島市であった。カナダを拠点に活動する被爆者サーロー節子さん(91)は、5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の共同文書「広島ビジョン」を「核抑止論を正面から正当化した。われわれの訴えと正反対だ」と批判した。

 5月の記者会見でも「広島サミットは大きな失敗だった。首脳たちの声明からは体温や脈拍を感じなかった」と述べた。

 サーローさんは13歳の時、広島の爆心地から約1.8キロの学徒動員先で被爆。がれきの下からはい出て生き延びた。姉や4歳のおい、多くの級友らが犠牲になった。