中国、フィリピン巡視船を排除

08/06/2023

　【北京共同】中国海警局の報道官は6日、南シナ海の南沙諸島のセカンド・トーマス礁周辺で5日にフィリピン沿岸警備隊の巡視船など4隻が中国の海域に侵入したとして、法に基づき排除したと発表した。南沙諸島ではフィリピンや中国、ベトナムなどが領有権を争っている。

　報道官は、中国は南沙諸島とその周辺海域に議論の余地のない主権を持っていると主張、フィリピン側に「主権の侵害行為を直ちに停止するよう促す」と求めた。同時に「中国が管轄する海域で権益を守るための法執行を続ける」とも強調した。

　フィリピンのマルコス政権は中国と南シナ海の権益を巡って対立する一方、経済面などでの関係維持を模索している。