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共同通信
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政府が、東京電力福島第1原発の処理水を巡り、8月下旬から9月前半の期間に海洋放出を開始する方向で検討していることが分かった。岸田文雄首相が8月18日に米国で予定されている日米韓首脳会談で説明し、帰国後に方針を決める段取りを想定している。放出に反対姿勢を堅持する漁業関係者の理解を得られるかどうかが課題となり、開始時期を慎重に判断する。複数の政府関係者が7日明らかにした。
首相はバイデン米大統領、韓国の尹錫悦大統領との3カ国会談に合わせ、尹氏との個別会談を調整している。韓国国内で処理水放出への懸念が強い現状を踏まえ、直接理解を要請する。20日に帰国後、関係閣僚会議を開いて具体的な放出時期を決める見通しだ。